CB1100RBの考察・2

CB1100RBというモデルは、後期型のRC、RDモデルに比べて正確な資料が少なく、謎に包まれている部分が多いモデルです。
前回の「CB1100RB1というモデルについて」でご紹介した「フレームナンバー1桁のRB2」をご紹介します。  

前回ご紹介の通り、パーツリストに存在する「RB1」という型式のバイクについては明確に区別する判断材料がありませんが、一般的にはフレームナンバーが100番以内のものが「RB1」であるとされている例が多いようです。しかし、この説を覆すRBがありました。

大阪府箕面市のショップ「SUNNYSIDE」さん所有のカウルレスのRBですが、フレームナンバーがSC05-2000006です。これだけを考えると超初期ロットのRBでありRB1、ということになりますが、このRBはプレートの仕様、装着位置を見ると間違いなくヨーロッパ仕様です。RB1はオーストラリアのレースのホモロゲーションに間に合わせるために止むを得ずカウルレスになったもの(これも諸説あります)であり、実際にパーツリストでもRB1はオーストラリア仕様の記載しかありません。オーストラリア仕様はフレームナンバーを打刻したプレートが専用部品であり、その他の仕向地の物と明確に区別できます。

SC05-2000006
プレートはヨーロッパ仕様の位置にあります

もうひとつ、このRBには特徴があります。シートカウルの止めネジがクイックファスナーになっています。ご存知の通り11Rのシートカウルはマイナスネジで止められていますが、良く見るとフレーム側にはクイックファスナーの受け側バネが付けられるよう楕円形になっています。
このRBには、なんとオリジナルと見られるクイックファスナーがついています(後付けの部品ではありません)。もちろんパーツリストにクイックファスナーの部番の記載はありません。RBの初期ロットにはクイックファスナーがついていたのでしょうか?謎は深まるばかりです。

「SUNNYSIDE」さんの店主、加田和孝氏はメーカーにオリジナルセンタースタンドの復刻を働きかけるほどのCB-F・Rフリークです。ご自身も前掲のRBとオリジナルRD、CB900F、そして9FベースのビモータHB2等を所有されています。そしてカウルレスのRBで極寒の1月に東京でのChamp-U撮影会に大阪から自走で参加される猛者です。こういうショップに診てもらえる1100Rオーナーは幸せですね。

(2001/5/16)