◆ CB1100R 20年目のオーバーホールレポート 2 ◆

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リヤショックとブレーキホースを交換


大阪サニーサイドの手によるキャブOH

<リヤ周り>

 スイングアームを交換したところフェンダーとリヤタイヤのセンターが一致しました(爆)
 交換に伴ってスイングアーム可動部分のベアリング等は交換しています。

 リヤブレーキホースもフロントと同様純正新品パーツに交換。
 またフロントと同じく外見の劣化が激しかったリヤショックも ストックしてあった中古品と交換しました。

 しかし特に汚かったのはチェーンケースの裏です。油と砂でヘドロ状態になってました。

<キャブレター>

 大阪サニーサイドにオーバーホールを依頼。消耗パーツの交換を行いました。
 インシュレーターも新品に交換しました。
 錆びが浮いていたキャブカバーをバフ掛けしてくれました。感謝です。

 


スピードメーター再調整中の画像


ボルトとエンジンハンガーは磨く!

<メーター>

 オーバーホール以前から、スピードメーターの動きが変になっていました。(発進後、数キロ走るまでスピードメーターの針が動かない現象)
 そこでタコメーターと併せて岡山のクラフトビーさんにオーバーホールをお願いしました。

 メーターガラス交換、リングの再塗装などでまるで新品のようになって帰ってきました。 こういったメーターのOHはメーカー(日本精機)でも行っているようです。メーター自体は欠品ですがこれは安心ですね。

 尚、スピードメーターの不具合は、針のストッパーが経年変化で変質し、針にくっついてしまっていたのが原因とのことでした。
 2004年7月現在、再調整も完了し動作に問題はなくなりました。

<その他>

 カウルステー、クラッチカバー、バッテリーケース、ブレーキランプのステーは粉体塗装。ボルト類はできるだけ磨いて再使用しました。
 もともとメッキボルトが多用されており、ピッチクリーナー+ワイヤーブラシで磨くと驚くほどきれいになります。

 エンジンハンガーのクリーニングにはグラインダーを使用。道具って便利だ・・・を痛感。 三つ又もかなりきれいに磨いてもらいました。感謝です。

 


CB1100Rホラー写真1「あなたのカウルにも・・・」


CB1100Rホラー写真2「寄る年波にはかなわない・・・」

<手をつけていないところ>

 エンジンを下ろさなければできないところはほぼすべて手を入れています。

 外装はそのままで相変わらずのヒビだらけです。見かねてミラー基部はボンドで補強。
 またクラッチアウターは交換していないのでCB特有のゴロゴロ音が派手に聞こえます。(汗)

 なぜかスプロケカバーは塗装に出さなかったので、自分で塗ろうと思ってます。


<オーバーホール後の印象について>

 エンジンの吹け上がりが本当に静かに、軽くなりました。まるで以前乗っていた750のエンジンのようです。
 慣れるまでは発進時に回転が上がり過ぎてギクシャクしてしまいました(笑)
 車体も、フレーム修正の結果左右ともナチュラルにバンクできるようになった気がします(笑)
 今まで気にもしてなかった部分なので不思議な感覚です。

 又当たり前ですが、オイルの消費が大変少なくなりました。1000Kmほど走行しましたがオイルは全く減っていません。
 しかしわずかにヘッドとシリンダーの間からオイル滲みが発生しています。実用上問題が無いレベルですが、 スタッドボルトの増し締めを行っても解消されないので、メカの方と相談しながら現在は様子見の状態です。

 また今回、テールランプのLED化を行いました。CB-Fオーナーズクラブの若園さん製作の基板を使い、3500mcdの超高輝度LED(赤)を72個使用しています。光量は申し分ありません。理論上消費電力が約4Wとなり、ノーマル電球の12分の1以下です。電圧計を取り付けたMCで計測すると、点灯時に通常2Vは発生する電圧降下が0.1V以内となります。いかにバッテリーに負担をかけていないかがわかります。
 この基板のスモール時の減光回路はパルスコントロール方式です。スモール時に全体的に減光するところも 美点です。


スモール時

ブレーキランプ点灯時・これで消費電力4W!

 <費用について>

 エンジン関連のパーツ代を合計すると約30万円です。(ストックしていた部品の代金は除く) オーバーホールとしては一般的なレベルではないでしょうか。
 今回はさらにフレーム修正費用、塗装費用が別途かかり、最終的には「レストア」状態となっています(苦笑)
 しかし、これで新車の状態が取り戻せるならば本当に安い投資だと思います。

 <エピローグ>

 オーバーホールというものはこんなに「精神的に」つらいものだとは思いませんでした。
 もうフレームはダメかもしれない、シリンダーはダメかもしれない、と考えるたびに、何のためこれまで乗ってきたのかわからなくなっていました。(その責任は自分にあるんですけどね)ですから完成後、これで本当に「あと20年」心配なく乗れるようになったんだな、というのが一番うれしいです。

 今までの「乗りっぱなし」からより手を掛けていけば永遠に乗り続けられる気がします。

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